好きになったが100年目

\あ、ぼくー!/

君だけのフィロソフィー!

[murmur]「担当」制度について

担当とはなんなのか。そもそもこの言葉の定義を定めることは、すなわちこの問題の本質だと考える。
「担当」を何と言い換えるかによって、その人のファンとしての(オタクとしての)在り方がわかり、それによってこの問題は別のステージへと発展する。
つまり「あなたはどんなファンですか」問題だ。


しかしそんな問題に言及するつもりは毛頭ないし、そもそも心底関心がない。各々好きにファンとしての活動を行えばいいと思う。
あ、タレント本人と周りに迷惑をかけない範囲でね。うん。


わたしがここで考えたいのは「担当」という言葉を使った、好きな人表現法の話であって、それ以上でも以下でもないことをご理解いただきたい。
なおかつ、実体験に基づいた話になるので、皆さんご自身の場合と比較して読んでいただければ幸いです。


単純に言えば、「担当」=一番好きな人、ではないかと思われる。ここに異論はないだろう。

しかし、一番というのがそもそも相対的な評価だ。
中高一貫の女子校である我が母校はスポーツが弱かったが、あるときバスケ部と「この前準優勝したよ!」『すごいじゃん!おめでとう!』「2チームしかいなかったけどね!」と会話をしたときに心底相対評価の全体把握の重要性を感じたものである。


話は逸れたが、このエピソードからもわかるように一番というのはそもそも二番三番が存在して初めて生まれるものであり、相対的なものである。
つまり、範囲は様々とは言え一番を表す「担当」という言葉は「○○の中で一番」ということになり、○○という「比較できる対象物同士」の中で「一番好きな人」のことだと思われる。


具体的に考えてみよう。

→わかりやすい。比較できるジャニーズタレント全員の中で桐山照史が一番好き。

→わかりやすい。比較できるジャニーズユニットの中で関ジャニ∞が一番好き。

→わかりやすい。比較できるジャニーズタレントの中でこの人たちが一番好き。この人たちの中では選べない!

→わかりにくい。ジャニーズWESTの中に二人と関ジャニ∞の中に一人担当が存在する。比較の範囲が前半二人と最後の一人で異なるために存在しにくい。ただ存在しないことはない。全ジャニーズをユニットに捕らわれず平等に見ていたらあり得る。

→(1)ジャニーズタレント全員の中で桐山照史関ジャニ∞のメンバーが好き、その中では選べない!
→(2)タレントの中で一番好きなのが桐山照史、グループの中で一番好きなのが関ジャニ∞。比較する母体が異なるため、選ぶことができない。比較できない。

つまり、比較できる母体をどこに設定するのかで話が変わってくる。
(~~の中で)一番好き、の( )内をどのように省略し、どのように母体を設定するかによってかなり書き方は異なってくるはずであるし、本来はユニット、タレントなど比較できる同次元での記載になるはずである。
比較できない次元での記載の場合は、恐らく別の意味合いが込められているのだろう。


記憶が正しければ、二人組のユニットに担当の概念はなかったはずだ。
例えばKinKi Kidsなら「○○寄り」もしくは「○○オンリー」という言葉を使い、相方にも興味があるかないかを表現する。


この場合、オンリーという言葉は少し意味合いが強く、○○オンリー=相方にまったく興味がないor相方のことが嫌い、という意味合いだったと記憶している。
例えばわたしは、堂本光一のCD、DVDは全種類揃え、コンサートにも行くが堂本剛は一枚もCDを買ったり現場に行ったりしなかった。
それでも「オンリーに近い光一寄り」であった*1し、オンリーという言葉を使うことには抵抗があった。


これというのも、「担当」という言葉を使わないことで相対性が非常に明確になるからだろう。
○○担当、という言葉に周囲の人に対する感情は含まない。じゃあ△△のことは好き?と聞かれなければ、周囲の人に対する言及は避けられる。

しかし二人組ではそうはいかない。
ファンは光一を好きか剛を好きか二人とも好きかの3パターンしかなく、光一のみに言及したところでは「心地好いファン同士の付き合い」ができないのだろう。
そのため、「堂本光一(剛)担当」という言葉には、それだけで「ジャニーズアイドル全体の中で一番好きな人」という意味合いが含まれるのではないだろうか。


担当というのは自分の愛を表現する一つの手段である。
どんな母体でその担当を好きなのか、明確にされているプロフィールは読んでいて心地好さすら覚える。
担当を愛し、敬い、ときには嫉妬しながらジャニヲタは強くなるのである。
これからも担当制度を、今まで以上に楽しみ、そして愛を表現していきたい。



さて、最後に桐山照史担当のわたしの話だが、かれこれ、9年ほどファンをして、6年ほど担当をしているらしい。
そんなわたしの担当の基準は、「ジャニーズ全員が同じ日にソロコンをしたときに誰のコンサートを見に行くか」、だ。


これがもうかれこれ6年ほど、桐山照史くん一択である。
こういう決め方をしてるから、担当はいつも一人なんだろう。
全ジャニーズタレントがコンサートをするときに、たった一人だ。
良し悪しというよりは、考えずにいられない。
物理的に不可能だとわかっていても考えてしまうのだ。


正直わたしは、この質問の答えを聞いて回りたい。
担当が一人の方はみんなこの質問で担当を回答するのか?
二人以上の方は誰を選ぶのか?
グループ担の方はどうするのか?


ジャニヲタの悩みは尽きない。
今日も自分が桐山担になった理由は見付からないまま新たな議題を探し出すのである。

*1:ジャニーズに入ったきっかけはKinKi Kidsであり、光一「担当」だった