好きになったが100年目

\あ、ぼくー!/

くちづけ

[演劇]20151017タクフェス第三弾公演「くちづけ」

拝見しました。
友達からチケットあるよーと言われてほいほい付いていったので、ストーリーもテーマも知らず、観劇。
席は二階最前列、なかなかの良席。サンシャイン劇場の二階席入ったの初めてだったんですが、なんかこう…二階席の一番前にある柵がちょっと邪魔…?と思いながら開演前を過ごします。

しかも舞台上には役者さんが数名いらっしゃり、舞台前にも関わらずマイクを持ってサイン会?のようなものが開催されている状態。
固定劇団ではないのに固定劇団っぽい内輪感…?なんか振り付け講習まで始まるし…?コンサート…?あ、テーマがアナウンスされたけど案外重め…?*1と開演前は実はちょっと不安でした。

いやあすごかった。2時間40分ぐらいで、思ってたより長めの舞台だったんですが、まったくそんな感じはしませんでした。
途中から号泣しながら見て、最後のライブシーンでは拳を突き上げていぇい!って言ってました。楽しかった。

何よりも皆さん本当にお上手でした。
早口なわけではないのにテンポがよくて、舞台全体で本当にまとまっていたので、終わるまで一度も集中が切れることなく釘付けでした。
普段触れにくい問題にたいして、それぞれの役、誰が見ても誰かに感情移入できるんじゃないかっていう部分も魅力だったと思います。

本当に舞台としての完成度の高さが素晴らしかったです。
今まで観た中で一番なんじゃないだろうか…。
場面転換も一度もない舞台だったのに、どこも退屈しなかった。
きっとここがアドリブなんだろうな、ってところもあれば、アドリブだと気づかなかったところもあったと思うんですが、そのアドリブすら尺が適切すぎて。
演出家の方もすごいと思ったし、その場で判断できるキャストの経験値も本当に計り知れないなと思いました。

あと客席とのコミュニケーションが適度!
舞台中にまさか舞台上のキャラクターから「写真!写真!」「カメラ!カメラ!」って要求される日が来ると思わなかったww
それ以外に変に要求はされないけど。

あと、音響、フェードアウトでキャストの声が聞こえなくなってく~ってシーンのキャストの声のフェードアウト感と音響のフェードイン感が違和感なくて、本当に「遠くに行ったから聞こえなくなったんだ」って感じられました。
暗転がそんなにないのも好み。

いやあ本当に素晴らしいしか出てこなかったんですが!
テーマは確かに重いけど、本当に舞台としてもストーリーとしても観る価値しかない!
ぜひ皆さんご覧ください。素晴らしかったです。ありがとうございました。

タクフェス!くちづけ公式サイト様はこちら→くちづけ

*1:基本的には観劇は娯楽だから楽しくないと観れないタイプ