好きになったが100年目

\あ、ぼくー!/

心酔

[演劇]20150906ホーボーズソング~スナフキンの手紙NEO~@東京芸術劇場シアターウエスト

観劇しました。虚構の劇団の観劇は、この春のゴドーを待ちながらに続いて2回目。鴻上尚史さんの演出作品は、KOKAMI@networkの恋愛戯曲も含めて3回目でした。
以下ネタバレ万歳、観劇していない人には何もわからない備忘録です。


小沢道成さんがね!!!!!!


声を大にして言いたい。素晴らしかった。終演後、劇場入り口にいた小沢さんに思わず「すごかったです!」とか言ってしまった。ボキャブラリーが貧困。小学生か。
しかもその貧困なボキャブラリーのわたしに対し、笑顔で「ありがとうございます~」って言ってくれる小沢さん。天使か。
うわしかも犬と串に所属されていただと…?なぜそのときに魅力に気づかなかったわたし。


いつものように渡辺さんは素敵だったけど、今回のカーテンコールはずっと小沢さんだけ見てた。
女官素敵。次は軍人だって。追っかけたい。わたしの中のなにかを小沢さんは刺激してくれた。あのありがとうございます~のためだけに行きたい。


好き。


舞台の感想としてはあるまじきだけど、しょうがない。性根が腐ってるから。


でもスナフキンの手紙という大好きな舞台を冠した舞台だったので、本当に楽しみで、そして本当に楽しかったです。
鴻上さんの舞台の感想って書こうと思えば思うほど書けないんだよなあ。
戯曲の感想も然り。わたしの貧困な脳みそではインプットに耐えきれていないのだろうか。最近2ちゃんねるのまとめしか見てませんから。脳みそが衰えている。


長谷川が兄弟で各々のトップをやっているのはスナフキンの手紙で言う後藤田?でもどちらかというと日本軍司令官が後藤田っぽかった。
リンコ様はキャンディーちゃんなのかな。女官がジャーマネ。
そうやって考えるものではないとは思うんだけど、水沢がキャンディーちゃんは違うと思うんだよなあ。
水沢は愛のために自爆まで志願したわけだから、女2?


でも司令官と水沢のやり取りは真理なんじゃないかなあ、と。
俺が命令した?
貴方の笑顔に命令されたんです。
水沢がいたからふざけた雰囲気で終始やり取りされたけど、水沢は薬で自分を騙さなきゃいけなくなるまで司令官のことが好きだったんでしょう。
笑顔で命令って、この舞台で言うところの「日本的」ですよね。


そしてりんこちゃんは日本から抜け出せるんですかね?
でもわたしは、彼女は日本人を辞めたいのではなくて日本人になりたいのではないかと思ってしまいました。
屋上のシーン、「日本人を辞めたい!」って言われたの一瞬理解できなかったもん。
皇室でもなんでもない日本人になりたかったのかな、自分の存在意義を傷つけることのない、日本人になりたかったのかな、と。
ご飯が美味しくて言語が素敵な日本を母国として愛している人間は、そうバイアスがかかってしまうのかもしれませんけどね。


昼食を終えた、現実の世界はどうやって進むんでしょう。
本当に、世間の果てまで走り出すことができるのでしょうか。
それを考えることがわたしたちの想像であって、でも願わくば、あの想像によって彼の現実が変わりますように。
そしてこの内乱のない想像をまた、スナフキンの手紙が語るのでしょうか。


スナフキンの手紙NEOってより、スナフキンの手紙に帰着する物語?
一回観ただけじゃわからないのですよ。やむなし。
また次の鴻上さんのも観たいなーと思いました。あの人の精神性を理解できる人はいるのだろうか。
ハッシャバイとか難解すぎて最近再読したけど全くわからなかった。
全部解説してほしい気持ちとこのままもやもやしたい高揚感。ああ舞台って素晴らしい。


あとなんかすごい全体的にちゅっちゅちゅっちゅしてた。めっちゃちゅーしてた。にやにやしてしまった。ああ舞台って素晴らしい。
それでいいのだ。